矯正歯科

矯正歯科について

矯正歯科治療は、歯並びの乱れを整えて、正しい噛み合わせにする治療です。しかし、ただ歯並びの見た目を美しくする治療だと思われている方も、中にはいらっしゃるようです。

噛み合わせが正しくなければ、しっかりと食べ物を咀しゃくすることができません。そのため内臓に負担がかかったり、成長期のお子さまの場合は発育不良に陥ったりする可能性もあります。ほかにも、発音が乱れる、あごの発達が遅れる、全身の骨格に歪みが起こるといった弊害が生じることがあります。

信頼をおく矯正を専門とする歯科医師が担当します

当院では月に2回(隔週)、木曜の午後に矯正治療の診療日を設けています。
治療を担当するのは、神戸・元町で開業している矯正治療を専門とする大迫 淳先生です。

専門的な知識と豊富な経験から、正しい噛み合わせとなる自然な歯並びを作る治療をご提供します。

大迫 淳先生の紹介

経歴

1981年 私立滝川高等学校卒業
1987年 朝日大学歯学部(岐阜歯科大学)卒業
1988年 臨床研修歯科医修了
1992年 朝日大学大学院研究科修了(歯学博士)
1997年 おおさこ矯正歯科医院 開業

矯正歯科 非常勤

  • 1991年~現在 浅井矯正歯科 (岐阜市) 
    (院長:浅井保彦) 
  • 1993年~現在 凌雲堂矯正歯科 (浜松市)
    (院長:鈴木善雄)

矯正日の来院が難しい患者さまへ

大迫先生が当院で治療するのは、月に2回だけです。
そのため、治療の日程が調整できない場合は、元町にある「おおさこ矯正歯科医院」で治療を受けることも可能です。ご希望があればお気軽にご相談ください。

小児矯正・成人矯正

小児矯正

小児矯正は、永久歯が生え揃うまでと、永久歯が生え揃ってからの2段階に分けて行っています。
永久歯が生え揃うまでの第1段階では、すべての歯が並ぶだけのスペースを作るため、あごの発育を促す治療を行います。

永久歯が生え揃ってからの第2段階では、成人矯正と同じく歯列を整える治療を行います。
第1段階の治療のみで、第2段階を行わなくて済むくらい歯並びが整ってしまうこともあります。第1段階の治療がしっかりできていると、抜歯することなく矯正治療ができます。

矯正を始める時期については、お子さまの成長度合いによって異なるので、一概には言えません。
大体の目安として、第1段階は6歳臼歯や前歯の永久歯が生え始める時期、第2段階は永久歯がすべて生え揃った中学生以降です。お子さまの歯並びで気になる部分がありましたら、お気軽にご相談ください。

成人矯正

矯正を始めるのに適した時期はありません。歯並びが気になったときが矯正治療に適した時期です。
成人矯正では、患者さまのご希望に合わせて部分矯正なども行っております。

成人矯正では、場合によって抜歯が必要となるケースもあります。
抜歯後は自然な形態になるよう、コラーゲンの注入なども行っております。

当院では、矯正治療で作ったスペースにインプラント義歯を入れるといった治療も行っています。
お口の中を総合的に見ることで、患者さまに最適な矯正治療をご提案しています。歯並びで気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

当院で使用する主な矯正装置

「当院では患者さまのご希望に合わせて、治療方法のご提案を行っております。
そのため、さまざまな矯正装置を採用しています。その一部をご紹介します。

※矯正歯科治療は自費診療となり健康保険対象外です。

床矯正

すべての歯が並ぶためのスペースを確保する目的で、あごを広げる装置です。
自分で取り外しができることが特徴で、自宅にいるときや寝ている時間のみの装着でも効果があり、あごの正常な成長が促進されます。お子さまの第1次矯正に使用します。

取り外しができるため、歯みがきなどの毎日のケアが楽にでき、お口の中を清潔に保つことができます。また、矯正であごが広がるので、抜歯をせずに矯正できます。

床矯正の特徴

マウスピース

歯にはめる透明なマウスピースを使った歯列矯正です。
マウスピースは2週間ごとに作り直し、少しずつ歯を動かしていきます。

装置自体が透明で目立たないことに加えて、取り外しができるので、矯正治療をしていることを気付かれることがありません。また、食事や歯みがきなども、装置を取り外して普段どおりに行うことができます。

マウスピースの特徴

ワイヤー矯正

矯正治療といった場合、多くの人が思い描く一般的な装置です。
歯の表面にブラケットと呼ばれるパーツを取り付け、そこにワイヤーを通すことで歯を動かしていきます。

最近ではセラミック製の白いブラケットや透明のワイヤーなど、見た目があまり目立たないタイプもあります。しかし取り外しができないため、気を付けてケアしていないと食べ物のカスなどの汚れが溜まりやすいという欠点があります。

ワイヤー矯正の特徴

矯正治療におけるリスクと副作用

リスクと副作用

  1. 最初は矯正装置による不快感、痛み等があるものの、数日から1、2週間で慣れることが多いです。
  2. 歯の動き方には個人差があるため、想定した治療期間が延長する可能性があります。
  3. 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療は患者さんの努力が必要となります。それらが治療結果や治療期間に影響します。
  4. 治療中は、装置が付くため歯が磨きにくくなります。
    むし歯や歯周病のリスクが高まるため、丁寧なブラッシングや、定期的なメンテナンスが重要になります。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
  5. 歯を動かすことで歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
  6. ごくまれに歯が骨と癒着し、歯が動かないことがあります。
  7. ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受け、壊死することがあります。
  8. 治療中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
  9. 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  10. 様々な問題による影響で、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
  11. 歯の形を修正や、咬み合わせの微調整を行う可能性があります。
  12. 矯正装置を誤飲する可能性があります。
  13. 装置を外す際、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
  14. 装置を外した後、保定装置を指示通り使用しないため、後戻りの生じる可能性が高くなります。
  15. 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
  16. あごの成長発育により咬み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  17. 治療後に親知らずが生え、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせると咬み合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
  18. 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。

未承認医薬品等の使用・国内の承認医薬品等の有無について(未承認医薬品等の使用)

当院で使用していますマウスピース型カスタムメイド矯正装置(製品名:インビザライン®)は、日本国薬機法上の医療機器として認証・承認を得ていない装置であり、日本国歯科技工士法上の矯正装置にも該当しません。そのため、万が一海外カスタムメイド矯正装置使用中に違和感等ございましたら、すぐに当院までご連絡をお願いします。

装置は、日本で歯科医師・歯科技工士が製作するのではなく、海外の工場でロボットにより製作されます。カスタムメイドの矯正装置であり、既製品ではないため(市場流通性がありません)、薬機法の対象となりません。薬機法の対象外であるため、医薬品副作用被害救済制度の対象とならない場合があります。その点ご了承ください。

(国内の承認医薬品等の有無)
マウスピース型カスタムメイド矯正装置のメーカーは国内外に多数あります。
インビザライン®以外に、日本国で承認を得ている矯正装置を用いた治療法が存在します。
※上記の趣旨をご承知の上、使用を希望される場合には同意書の記載が必要となります。

入手経路について

当院が使用するマウスピース型カスタムメイド矯正装置(製品名:インビザライン®)は、米国アライン・テクノロジー社の製品です。
当院はインビザライン®を用いた治療システムを、米国アライン・テクノロジー社のグループ会社である「アライン・テクノロジー・ジャパン株式会社」より入手しています。

諸外国における安全性等の情報

インビザライン®は、1998年にFDA(米国食品医薬品局)により医療機器として認証を受けていて、これまでに治療を受けた患者さんは、世界で520万人(2018年1月時点)に上りますが、重大な副作用の報告はありません。ご不明点等ございましたら一度ご相談ください。